気がつけば、マハロ!

おあつうございます。
夏休みですね。
あなたは旅行派?帰省派?それとも、混雑や行列が苦手な近場のんびり派?
普段はそっち派のワタクシですが、
先日、ひょんなことからハワイに行ってきました。
日差しは強いけれどカラッとしていて、
ヤシの木陰では涼しい風が吹いています。
日陰でもじっとり汗ばむ日本の夏とは、
いささか異なる夏環境でした。
というわけで今回はハワイデビューの話です。
あの街を知り尽くすハワイのプロの方には、
アマチュアのたわごととしてご笑覧いただき、
ハワイ、いつか行ってみてもいいかも、と思っている方には、
アマチュア同士の体験談としてご笑覧いただければ幸いです。

●まず最初のチョイス、ツアーか、個人旅行か?

先にハワイ行きを予定していた身内につられて、
出発2週間前にいきなり行くと決断。
とにかくリーズナブルに行くには、
ホテルとエアチケットだけを予約する個人旅行がベストですが、
今回は私にとって初ハワイ。
現地の様子がわからないので、とりあえず、
格安ツアーを探しました。
添乗員はいませんが、何か問題があれば、
現地の提携会社が対応してくれるシステム。
で、蓋を開けてみれば、滞在中とくになんの問題もなく。

【教訓】
治安も交通の便もいい場所に行くならツアーじゃなく、個人旅行でよさそう。
先日のJTBの発表でも、ツアーより個人旅行が多くなったとのこと。
Expedia とかの旅行サイトで、AIR+HOTEL で探せば、ワイキキ5〜6日間なら、
日本国内の遠方への旅行くらいの料金。気軽にワイハ〜に行ける時代なんですね。

●航空会社は国産? それとも海外LCC?

ツアーやエアチケットを選ぶとき、
判断基準のひとつになるのが航空会社です。
LCC(格安航空会社)でよくあるのは
中国とかアジア系の会社がもっともローコスト、
でも飛行時間が長いのが難点。
ハワイアン航空はLCCより割高ですが、
羽田からホノルルまで直行で8時間弱。
これはありがたい。
ANAやJALも直行でさらに割高ですが信頼性が高いのも事実。
とりあえず値段とフライト時間の兼ね合いで選ぶのがいいかも。
私のツアーはハワイアン航空でした。
ネットでは「機内食に期待するな」という書き込みもありましたが、
ロコモコやグリーンカレーのディナーも
朝食のサンドイッチも美味でした。
人気のホノルルクッキーもついていたし、
パイナップルジュースもさすが本場の味!
往路のヨーグルトはなぜか雪印「牧場の朝」でしたが。
それにしてもハワイアンエア、座席の狭さはかなりのもの。
おチビの上、足もショートな私でもきついのだから、
背が高くて足の長い人にはハードな飛行かも知れません。
通常はチケット予約後にホームページで座席が選べるので
非常口脇の席を選ぶとスペースがあり足が伸ばせると思います。
あるいは、格安な中国航空を選んで、
ビジネスにグレードアップしてゆったり行く、という知人もいました。

【教訓】
ハワイアンエア、乗った瞬間ハワイアン!
男性スタッフはアロアシャツ着用。
リゾート感、ホリデイ感が盛り上がります。
酸素マスクや救命衣の説明などの「安全ビデオ」は、
ハワイの自然をバックにした歌ありフラありの仕様でした。

●空港はローカル色満点

夜、羽田を出て一晩経った、約8時間後にホノルル着。
それなのにそこは日本より19時間遅い、いわば昨日の朝。
ココロは戸惑っているのに、スマホは世界時計によって、
瞬時に現地と合致します。
便利な世の中になったものです。

ホノルル空港といえば、
豊満な胸にレイをかけた美女が群れをなして
「アロハ〜」と迎えてくれるような、
派手でパーティーピーポー的な
雰囲気や風景を想像していたのですが、
「え?案外、地味で素朴」という印象。
どこか日本国内の南国の空港に来たようなローカル色が漂います。
髪にハイビスカス、胸にレイをかけ日本人観光客を迎えているのは、
推定年齢60代後半の日本人女性のツアーガイドさんたち。
ツアー名のボードを持って大勢立っているので、
日本の南国の温泉地のようなムードが一層増し、
いきなりほのぼのします。
この素朴なところがいいのかな?と思いました。
年末年始に芸能人がワイドショーのカメラに追いかけられるのは
こんなローカル色豊かなところだったんだと認識。

●未知の街を手の平に!Google map のパワー

送迎バスで一路ワイキキへ。
東京で羽田まで乗った空港リムジンの快適な乗り心地と比べ、
ホノルルのバスは車も道のコンディションもイマイチで、
振動で全身がブルブル震えます。
遠くに見える山々は濃い緑におおわれ、
南国の植物の野性的な勢いや雄々しさに圧倒されます。
バスは宿泊先に送ってくれるものと思っていたら、
着いたのはダイアモンドヘッドにほど近い、全然知らないホテル。
そこでハワイ滞在に関する
「街は禁煙、街なかに公衆トイレはあまりない」
などの簡単なレクチャーがあり、
スーツケースはホテルに運ぶけれど体は各自でホテルに行けと。
マジか?生まれてはじめて来た外国の街で、
いきなり放り出されてしまいました。
とりあえず熱帯植物に囲まれたホテルの中庭で
長椅子に寝転がり、一旦、昼寝をしようと試みるも、
自分的にホームレスなおばさん感が否めません。
しかもやはり気が高ぶっているのか眠れません。
ぼーっとしつつどこか覚醒している。
これがほんとのトリップですわと思いつつ、
生まれてはじめて歩く街に一歩を踏み出しました。
近くにある店で水と日焼け止めを買い、
ワイキキのメインストリート、カラカウア・アヴェニューに立って、
青い空とヤシの木、静かにさざめく青い海を眺めながら、
一心不乱に日焼け止めを塗りたくっていると、
斜め前に立っている二人組の若いストリートミュージシャンが
「♪ オレラこんな一生懸命ラップしてるのに、
外国の観光客は全く気にもしてないぜ、知らん顔だぜ」
とかなんとか英語でラップしていました。
ビーチ沿いの道を歩いて、ホテルに向かいます。
こんなとき実に便利なのがgoogle mapです。
自分がどこにいるかすぐにわかる。
デジタルデバイスの進化は世界の街歩きを革命的に変えてくれました。
全く知らない異国の街でも、
はじめて歩く近所の街くらいの感覚で歩ける。
それでもこれが深夜だったら、
タクシーを頼んだほうが安全かと思います。

●ハワイめしは美味でボリュームたっぷり

ワイキキの街を歩きながら最初に入ったレストランで、
チャイニーズとおぼしきウエイターのナマリの強い英語を
必死で理解しながら注文したチャーシューフライドライス。
そのひと皿でハワイの洗礼を受けました。
デカ過ぎる!! 
皿は直径40cmほど、日本でいえば「大皿」のサイズ。
そこに余すことなく盛られたライス&チャーシュー。
これ、3人前?
もちろん残しました。
するとスタッフのおねーさんが「持って帰る?」と言って、
ていねいに包んでくれたので持ち帰りました。
ランチもディナーも1000〜2000円くらいの店が多く、
あの量で?!と感動。
その後、どんな店で何を食べてもほぼおいしかったのですが、
ボリュームのたっぷりさも別格。
さすが、日本とは桁違いの太っちょさんが多い国だと納得。

●部屋の向こうに海!!でも戸が開かない!!

このツアーを選んだ決め手のひとつが
ホテルの部屋がパーシャルオーシャンビューだったこと。
「部分的に海が見える」という意味ですが、
実際にチェックインしたら予想以上の海の眺めでした。
目の前にある老舗ホテルのコロニアル風の建物の向こうに広がる、
真っ青な空と海。
ヨットがゆっくり、滑るように移動して行きます。
なんという優雅な眺め、久しぶりののんびり時間。

感動のあまり、ラナイ(ベランダ)に出ようとしたら、
ガラス戸が開かない! 
ガタピシと格闘することしばし。
腕をくじきそうになりました。
要するにガラス戸が重い上に動きが硬いのです。
これはその後、何度も同様の事例に出会いました。
トイレのドアがちょっとやそっとじゃ開かないとか。
ハワイの建具は日本とちがって、重量も動きも重いので要注意。
やっとガラス戸が開いたときはもう疲労困憊でした。
でも、波音が聴こえて、窓から海が見えるって、
なんという豊かな景色なんだろうと改めて感激。
しかしガラス戸はなんとかならんものか。

●ショッピング in ハワイ

【Rich 派におすすめ】
アラモアナショッピングセンターやカハラモールといった
人気のショッピングセンターには海外高級ブランドから、
ファストファッションまで勢揃いしていますし、
ワイキキのメインストリートに並ぶショップやSCも同様ですが、
日本から行けばさほど珍しくもなく。
H&MやZARAなどのグローバルブランドの店では、
日本と同じ商品が並び、中国語や日本語、韓国語などの言語が飛び交っていて、
それも日本と同じ。地球はある一面、すっかり均一化しているのだと再認識します。
ブランド商品の値段も日本と変わりませんが、
ハワイ限定品や、日本で柄やサイズがなかったものなどが探せます。

【中間層におすすめ】
ワイキキから車で30分ほどのワイケレにあるプレミアム・アウトレットは、
日本人観光客にも大人気のショッピングスポットです。
広い敷地内に約50の海外ブランドやセレクトショップ、
デパートのアウトレットが軒を連ねていますが、
値段は、ひとつ前のコレクションの商品が定価の20〜30%OFFくらい。
平均して、日本のセールのスタート時くらいの設定ですね。
でも中には底値をつけたものや、
日本に入っていないアイテムなどの掘り出し物もあるので要チェックです。

【エコノミー派におすすめ】
とにかくアメリカの雑貨が好き、スーパーマーケットが大好き!
という人にとってハワイは天国。
スーパーでいえば、「Walmart」や「Safe Way」、「Food Land」は、
ひたすら広大で商品の種類や数も膨大。
アメリカの底力を感じます。
オーガニックの食材に特化した Whole Foods Marketや、
独自のファストファッションも展開する、
ニューウェーヴな生活用品ディスカウントチェーン TARGET、
などなど、アメリカン雑貨に目がない人にはたまらない店が揃っています。
ちなみに人気のスーパーが一同に介しているエリアは、
ワイキキから車で30分ほどのカイルアという街。
ここのビーチは隣接するラニカイのビーチともども美しいことで知られ、
人呼んで「天国の海」なんだそうです。
マリンスポーツのアクティビティも楽しめますが、
私はもっぱらスーパーとカフェめぐりで、天国そっちのけでした。
ハワイはコーヒーが有名ですが、紅茶も濃くていい香りのものが多く、
スーパーの紅茶売場のラインナップも膨大。
紅茶マニアとしてはそれこそ天国でした。
カイルアにはバスの送迎のみの
「街歩き5時間」というオプションツアーで行ったのですが、
慣れてくれば路線バスでも簡単に行けそうです。

●ハワイで何を着るか?
路行く人は圧倒的にTシャツ、短パン姿です。
そこにときたま交じるのがシャツに短パン、
または七分丈パンツの日本人。
麻やコットンのピンクやブルーのカラフルなシャツは、
南国の日に映えてスタイリッシュです。
アラモアナショッピングセンターなどで買い物している
ファッショナブルな男性はたいてい日本人かイタリアン。
奥サマや恋人の買い物に気長につきあって見守っているところが、
さらにダンディな感じ。
とはいえ奥サマの買いっぷりがハンパない人も目立ちます。
ハワイのショッピングセンターは、
謝罪ツアーのメンズで溢れているのかも?

そんなこんなのハワイ旅行は、
弾丸日程で、あっという間に終わり、
気がつけば羽田に帰り着いていました。

ともあれ、これまではハワイマニアに対し、
何がよくて何度も行くんだろう?と理解できずにいたのですが、
今はよーくわかります。
あの日差しや空気感、街の雰囲気、ビーチの楽園感。
愛想のいい店員たち、野菜たっぷりなプレート類、サイズ豊富な洋服、笑。
あの別世界感が恋しくて、何度も行ってしまうんですね、きっと。
裸に近いカッコの人が多いせいか、
ヨーロッパや日本にはない開放感があり、
自分自身や日常のアレコレをリフレッシュ、リセットできるような気分になる。
気がつけばすっかりハワイ中毒に感染していました。
アロハ〜、マハロ〜!が恋しい日々です。
(マハロは、ありがとうの意味)

*写真は、トップがワイキキビーチ、下の2枚は、アラモアナ・ショッピングセンター。
ハワイのSCはスペースがゆったりしていて、吹き抜けが多様され、グリーンもたっぷり。
そして、その中にある帽子屋さんのディスプレイです。