ついこの間、年が改まったと思ったら、
もうひと月が過ぎました。
今は一番寒い時期とはいえ、陽も少しづつ伸びています。
一番寒いということは、春はもう隣まできているということ。
木に咲く花もそろそろ蕾がほころびかけています。
とはいえ、やはり寒いのは事実。
近頃、目につくのが、メンズの個性的なカーディガンです。
従来、男性のカーディガンといえば、V衿が定番です。
編み目はハイゲージといわれる細い編目の天竺編などが王道。
ローゲージといわれる、太くて畝が目立つような編み目で、
襟付きのカーディガンとくれば、
ちょっと「おじいちゃんのホームウェア」的イメージでした。
ところが、最近、つきあいのある会社の、
オフィス内などで印象に残ったメンズカーディガンは、
ローゲージで衿付き、ダッフルコートのようなトグルの留め具付き、
あるいはローゲージでへちま衿付き、雪の結晶模様の編み込み、
または丸首でレンガ色にベージュの、ちょっとかわいい柄の編み込み、
はたまたエスニックぽい図柄のハンドニット風なものまで。
オフィスで手編みとかエスニックとかって、メンズでもあり?
と新鮮な驚きでした。
男性陣もレディスに負けず、カーディガンのバリエーションを
いろいろ楽しむようになっているのだと、
今さらながら思いました。
もちろん、ブランドやメーカーでは以前から色々作って、
市場には展開していたものの、
当のユーザーたちは腰が引けていたという感じではないでしょうか?
それが、最近は、カーディガンもV衿の定番じゃなくてもいいんじゃない?
という風潮になってきたというか。
で、そういうチャレンジ精神のある人は決まって足元もこだわりが見えます。
衿&トグル付きネイビーのローゲージカーディガンを着ていた、
60代前半らしき紳士は、
ダークブラウンの上質そうなスエードのスリッポンをはいていました。
シャツはネイビー系のごくごく細かいギンガムチェック。
パンツはダークなモスグリーンの細コール。
パリのおしゃれなおじさんみたいな人が増えているのだなと感じさる今日この頃です。
衿のあるカーディガンはタイ着用でもノータイでも
ジャケット変わりの効果があって様になります。
タキシードのデザインのようなカーディガンならボウタイさえ似合いそう。
最近はボウタイにトライしている若い男性もチラホラみかけます。
自然も町の風景も気分も一新する季節がもうすぐそこまできています。
今年の春は新しいファッションやアイテムに挑戦してみては?