今年の夏は灼熱の暑さというより、とにかく蒸し暑いという印象。
しょっちゅう台風前夜のような、湿った熱い空気を感じます。
というわけで、長く暑い夏にウンザリな今日この頃。
ショップなどでもクールビズ続行中で、
男子店員の方々は相変わらずのノーネクタイです。
で、メンズのアパレルでもちょっと高級感のあるショップでは、
シャツにジャケット、そしてポケットチーフというスタイルが目立ちます。
先日、バッグ専門店に行った時は、
ワインがかった濃いピンク系のシャツにグレイのジャケットを着た店員さんが、
ワイン系のペーズリーのポケットチーフをしていて、
スタイリッシュな雰囲気を醸し出していました。
ネクタイがなくても、ポケットチーフをしたとたんにフォーマルな雰囲気になります。
歴史的にもポケットチーフが登場した19世紀にはネクタイ以上に、
これなしで外出するなどありえない、という、
必須アイテムだったようです。
そもそも礼服の胸ポケットは、
ポケットチーフを入れるために生まれたという説もあるくらい。
冠婚葬祭では白無地のシルクなどが無難かも、ですが、
パーティや普段のスタイリングなら、
色々なテキスタイルで冒険してみてもいいですね。
シルク製などのそれ専用のポケットチーフ以外にも、
ローンや麻のハンカチ、ミニスカーフなどでトライしてみても。
元来、ポケットチーフの正体はハンカチなので。
ちなみに英語ではポケットスクエアといいます。
無地のシャツやジャケットには同色系の柄物、
あるいは思い切りカラフルな花模様や水玉なんて合わせてもよさそうです。
チェックやストライプのシャツにジャケットの場合は、
同色系の無地でフチに異色のトリミングがあるもの、
あるいは色違いの2枚を合わせても。
その場合はきちんと折るより無造作なパフドで、
1枚は膨らんだ方を、もう1枚は先端を出して変化をつけて合わせると、
よりスタイリッシュになりそうです。
抑えた色目の仕立てのいいシャツやジャケットに、
鮮やかな色目の花柄のポケットチーフを合わせたりする、
やや上級テクニックのコーディネートにも、
ハンカチなら失敗を恐れずにトライできそうです。
仕事帰りに遊びに行く時など、
ちょっと遊びのあるテキスタイルのチーフで、
気分転換も兼ねてスタイリングしてみるのも。
「ポケットチーフなんて照れくさいし」という場合は、
無造作に四角く折って「あくまでもハンカチだし」という顔で入れて見るのもアリです。
その場合、なるべく派手な色や花柄なんかの目立つものをチョイスするのがおすすめ。
地味なヤツだと本当にただ胸にハンカチ入れてるだけの人で、
おもしろみもなんにもないですから。
ともあれ。
カジュアルウエアにコーディネートするポケットチーフはアクセサリーのようなもの。
胸元に小さな小さなギャラリーがある感覚で楽しんでみてください。