ジングルベルと銀紙のブーツ

めっきり寒くなって、イルミネーションの似合う街になりました。
樹木の葉も色づきはじめ、街の景色が変わる頃です。
そろそろ忘年会や納会はじめ、イベントやパーティが増える時季ですね。
近頃は週末になると、私の住む街でも駅前は夕方からほろ酔い気分のグループや、
すでに酔っ払って道に座り込む友人を介抱するワカモノなど、
賑やかな光景に出くわします。
ホワイトクリスマスやジングルベルが流れると、
いつかココロは遙か彼方の過去へ。
なぜかクリスマスは子どもの頃の記憶が蘇る時季でもあります。
私が小さかった頃、世の中は右肩上がりの高度経済成長真っただ中でした。
井の頭線渋谷駅がまだおんぼろだった頃、
今のコンコースに上がるエスカレーターのあたりに、当時、不二家がありました。
毎年クリスマス時期になると、店の軒先に銀紙で作られた長靴がズラリと並べられます。
中にはミルキーやパラソルチョコが入っています。
そして店から聞こえるBGMは当然、ジングルベル。
酔っ払って浮かれたサラリーマンのオジサマ方が行き交う中、
軒先でキラキラと輝く銀紙の長靴。
我が家もあの当時の東京のサラリーマン家庭のご多分に漏れず、
母が(今思えばかなりショボイ)ローストチキンやクリスマスケーキを用意して、
親戚を呼んで「クリスマスパーティ」などもしたのですが、
パーティーというにはほど遠い、単なる親戚の集まりに過ぎず、
そのあたりの記憶は二の次感がぬぐえません。
クリスマスといえば、真っ先に思い出すのは、
大音声で鳴り響くジングルベルと、不二家の軒先の長靴!
そして酔っ払いのサラリーマンのオジサマたち。
日本も世界もまだ若くて、やる気満々で、
聖夜というのにわけもなくハイパーだったあの頃。
という甘く切ない記憶が胸の奥でうずく今日この頃。
みなさま、クリスマスはいかがお過ごしのご予定でしょうか?
仕事終わりにいつものスタイルで、
クリスマスディナーやパーティー的なものにお出かけの際は、
カフスやピンで華やかさを演出して気分を盛り上げてみてください。
あるいはデニムのシャツに、ちょっと粋なイタリアンテイストのタイを結んでみたり。
そんな時はネイビーやグレー、ダークな色目のチェックのマフラーなどでなく
あでやかな色目のタータンや大胆な配色のストライプなどをチョイスすれば、
ココロはもうルオモ・ヴォーグ(イタリアの代表的なメンズファッション誌です)。
足元はブラウン系のスエードのモカシンやローファーなどがおすすめです。