新しい年が明けました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
元日は毎年、明治神宮に初詣に出かけます。
まだ元号が昭和だった頃からの習慣です。
毎年、初詣の人数が増えている気がするのですが、
今年は特に多かったように思います。
そして、海外の方たちの参拝もすごく多くなりました。
絵馬を見ても英語をはじめ、多言語で書かれたものが増えています。
その中の英語で書かれた一枚の、
「家族がハッピーで健康に暮らせますように」
というフレーズが目に入って来てしまったのですが、
人が願うことは万国共通であるのに、なぜ争いが起きてしまうんだろうと、
正月早々青臭いことを思ってしまいました。
20〜30年前から見れば、世界はどんどん狭くなっています。
面積ということでなく、友人との間に共通の友達がいたと発覚したときに、
「世間は狭いね」という、あの感覚です。
国と国の行き来も昔から比べれば経済面も含めてずっと自由になったし、
インターネットの発達で地球の裏側の人と知り合ったり
親交を深めたりすることができるようになりました。
今、日本を訪れる観光客は昨年で過去最高の1,796万人で、10年前の約3.4倍。
今日、原宿や新宿のショッピングエリアを回ったら、
聞こえてくるのはほとんど外国語でした。
海外からの人たちは、すでに日本で人気だったり評判になっているもの以外に、
ほとんどの日本人が興味を持っていなかったようなものまで
そこにおもしろさを発見・発掘します。
自国民にとってはあたりまえ過ぎて見逃していたモノの魅力に
今さらながら気づいて、足元を見直す。
そういうことが、国の活性化につながっていくのだと思います。
そして、今朝はうちの近所の駅に降り立った2人の青年が(日本人)
各々首からヴィンテージなフィルムカメラを下げていました。
1人がもう1人に、これから訪れる神社の説明をしています。
確かに私の住む所は、町なかに貝塚などがいくつも残り、
新築工事の際に地面を掘ると遺跡が出てしまって、
工事が中断して困るようなところです。
古い歴史はあるのですが、歴史以外にはほぼ何もない街です。
にもかかわらず、最近は近場の町探検隊のような人がよそから来て、
よくスマホの地図とでかいカメラを手に歩いていたりします。
中にはおばさんトリオもいて「多摩川の河原にはどう行けばいいの?」
と聞かれたこともありました。
(うちの街は小さいので、住人ならまず、河原への道を知らない人はいません)
そしてこんな小さな何もない町でも、
路行く人の外国人率が前年比5割アップ(当社比)という気がします。
これもまた、日本の縮図といいますか、
国は海外からの観光客が増え、市町村は近隣からの観光客が増え、
大なり小なり、それぞれの文化が行き交う。
今年はそういうことがもっと増えて行くはずで、
その中で自分がどういう役目を担っていけるか、
一人ひとりが軽〜く考えてみたら、
それも活性化に弾みがつくのでは?と思いました。
2016年が、より「ハッピーで健康的」でありますように。