トーマスメイソンの生地で、オーダー シャツ体験!!

朝晩、めっきり肌寒くなってきました。
冬のスタイリングの準備はお済みでしょうか?
カジュアルはもういくつか新作を確保したけれど、
ビジネスシーン用は迷っているという人もいるのでは?
そんな方におすすめなのが、11月21日からはじまる
土井縫工所の「トーマスメイソンフェア」です。

ご存知かと思いますが、トーマスメイソンは英国を代表する高級生地のメーカー。
その歴史は古く、創業はなんと産業革命さなかの1796年といいます。
多分世界で最も古く、また高級シャツ生地の商標としては、
おそらく世界で最も有名な存在といえるでしょう。

トーマスメイソンの創業当時の英国では、
生地はまだ各家庭や小さな店で手作業で織られていたのですが、
繊維業界で名の通る起業家だったトーマスメイソンが、
繊維の機械を揃えた工場をランカシャーに設立。
西インド諸島から綿花を輸入してシャツ用の生地を作りはじめたのです。
最高品質のシャツ生地はテイラーで高級シャツに仕立てられ、
最初は英国の貴族階級や富裕な上流階級の紳士たちに重用され、
次第に世界各地に輸出されていきました。
産業革命で経済発展を遂げたビクトリア期の英国は最盛期を迎え、
それにともないトーマスメイソン社も大発展し、
エレガントなメンズファッションを目指す際には、
同社のシャツ生地が基準になりました。
つまり、ロンドンのメンズファッションは世界の基準となっていて、
とくにジャーメイン・ストリートにあったトーマスメイソンのショップは
世界中のダンディーが注目し、目標とする「シャツの首都」でした。
やがて英国はビクトリア女王からエドワード5世へ、
そしてエドワード8世の時代へと移ります。
エドワード8世はかの有名な「王冠をかけた恋」で知られる王様。
国王でありながら平民のアメリカ人でしかも人妻のシンプソン夫人を恋人にし、
彼女を離婚させて王妃にするべく全力を尽くしていたものの叶わず、
即位後1年足らずで王の座を投げ捨て、
恋人との人生を選んだ情熱的な男性でした。
このエドワード8世、別名ウインザー公爵はイケメンのダンディーで、
趣味も恋も多いという魅力的な男性で「Prince Charming」と呼ばれていたとか。
その彼が、トーマスメイソンのシャツを愛用していたこともあって、
以来、王室御用達の生地メーカーとなり、二つの戦争を経ても、
英国を代表する生地メーカーとしての価値がゆるぐことはありませんでした。

1992年、トーマスメイソンはイタリアのアルビ二社の傘下に入りましたが、
2世紀の長い歴史と、伝統的で比類のない700ものファブリックデザインの
コレクションはそのまま。
それら歴史的なアーカイブのコレクションを生かしたファブリックは、
今も依然として、英国スタイルを愛する人々の基準となっています。

トーマスメイソンのコレクションはおもにSilver Line とGold Line の2 つ。
1992 年に発表されたSilver Line は、
高品質なエジプト産超長綿の双糸をベースに英国伝統の製法で作られ、
光沢と柔らかさに優れています。
Gold Line は1996 年、創業200年を記念し、
最高品質である極細の140 番手双糸を使ったラインとして誕生。
原綿は最高品質のGiza 45 とGiza 87 のみを採用しています。
GIZA 45は、ナイルデルタの東側という限られた地域で栽培され、
非常に長く細い繊維を持つ最高級のエジプト産超長綿です。
GIZA 87は、まばゆいほどの光沢とシルキーな肌触りに優れた超長綿で、
長年の着用や洗濯後もその風合や輝きはそのまま。
それらが失われることはないのです。

一度、トーマスメイソンの生地を仕立てたドレスシャツを身につけると、
原綿の品質のよさと代々受け継がれてきたクラフトマンシップが感じられ、
最高級のモノに包まれる豊かな気持ちを味わうことができます。
そして、その気持がずっと続く(品質が変わらない)ことが、
本当に高級なモノの底力なのだと実感させられます。

ところで、じゃあ、どのアイテムにすればいいの?とお迷いのあなたにヒントを。

【ドレスシャツをオーダーするときに押さえたいポイント】

① タイドアップを前提で考えれば、ネックサイズはマスト!
  首周りがスカスカ、またはキッツキツは避けたい。よく測ってね。

② 重要なのは「肩」!

肩さえしっかり合っていれば、バストやウエスト部分の運動量がちょっとくらい多くても、
見た目のスマートさは損なわれません。
逆に肩が落ちていると、一気にサイズが合っていないように見え、
入りすぎていると窮屈そうに見えます。
どちらも「合ってないシャツ着てるなあ」感を周囲に与えてしまいそう。

③ 続いてカンジンなのが、「裄丈」

長すぎたり短すぎたりはNG!(とくに短すぎは最もNG!)。これもちゃんと測ってね。

④ 次に重要なのが「カフス廻り」
袖口でフィットさせることを考えると、長すぎれば袖周りがもたつき、短かすぎれば腕を動かす際に運動量が確保されない。そのため突っ張った感じになって動きにくい。
上記の理由から土井縫工所では、エントリーラインから裄丈、カフス廻りが選べるようになっている親切システムなのでご安心を!!

(ただし、MTMやオーダー会などではボディ全体を調整することを前提としているためチェストが起点です)。

⑤スーツスタイルに合わせるには?

黄金比としては
・ラペルのゴージラインにシャツの衿の角度を合わせる
・ラペル巾とネクタイ巾を合わせる
これだけで見え方がだいぶ変わってきます!

⑥コーディネートとしては?

スーツが無地で落ち着いた色目の場合、シャツは色物、柄系
スーツが柄物の場合、シャツはシンプルに無地。
スーツの色柄と、逆を押さえればまずまちがいなし!
ネクタイはスーツ、シャツ、ベルト、靴などの小物どれかの色目に合わせると、
全体のトーンバランスが取りやすくなります。

以上、土井縫工所の清本 隆さんのアドバイスでした。

トーマスメイソンの底力や魅力を活かした仕立てで生まれる
土井縫工所のドレスシャツで、
この冬、自分史上ベストな英国式ダンディーを演出してみては?

*追記

「トーマスメイソンフェア」

2017/11/21(火)〜12/10(日)
土井縫工所
カスタムオーダー ¥16,000〜
MTM  ¥19,000

フェア開催中にご注文いただいたお客さまに、Thomas Mason 特製ノートをプレゼントいたします。
数量限定でなくなり次第終了いたしますので、ご注文はお早めに!
また、フェアの期間にご注文いただいたドレスシャツには、
Thomas Masonの刻印のある特製ボタンをお付けいたします。
この機会をお見逃しなく!!

トップ画像は、”Trade Mark & Store Design” Lupetti より。