リバーサイド・ホリデイ


GWも今日で終わり。
今年は大雨にたたられたり、晴れ間に恵まれない連休でしたが、
みなさま、充分リフレッシュされましたでしょうか?
事前のアンケートではネットでも大新聞の調査でも、
半数以上が「家にこもる」とか「特に予定なし」と答えていました。
じゃあ、あの連休恒例のニュースネタ、
空港での出国ラッシュとか新幹線満杯とか、
東名高速40km渋滞とか、
ああした光景を繰り広げているのはあとの半数以下、
もはやマイノリティの方々だったわけですね。
GWといえば国民こぞってレジャーや帰省にいそしむのがならわし、
その結果、列島中を民族が大移動するという、
ニッポンの風習がまたひとつすたれたとすると、
それはそれで寂しいような・・・・。

せっかくの連休に家にいる、特に出かける予定なしという理由は、
不景気というのもあるでしょうが、
とにかくどこに行っても行列だの混雑は目に見えているわけで、
そんな思いをするくらいなら、
せっかくの休みくらいのんびりしたいと。
でも小さな子がいる家はそういうわけにも行きません。
小学生くらいまでは思い出作りのためにもレジャーや、
子連れでの帰省もやむなしというご家庭が多いと思います。
で、最近はとにかく少子化で、年々子どもが減っている。
その結果、GWの民族大移動も減っているのでは?
なんてことを考えつつ、連休中のある晴れた午後、
多摩川に行って見ました。
川辺は大繁盛です。
バーベキューのおいしそうな匂いがただよう中、
ほとんどのグループが椅子を持ち込み、
ゆったり呑んだり食べたり語り合ったり。
簡易なスツール的椅子のグループもいれば、
デッキチェアでくつろぐ中年男女グループも。
あちこちで「川辺のリビングルーム」状態が生まれています。
キャンプ用のテントをはって中で寝ている人もいます。
すぐ近所の川岸では廃材とブルーシートで小屋を作り、
四季を通じてそこに寝泊まりしている方々もいるので、
その人たちにとっては「この時期はよそ者がうぜーな」というような感じでしょうか。
川辺で語り合う人、本を読む人、音楽を聴く人、憩うカップル、
ひたすら寝る人、ひたすら川の流れを見つめる人、
川岸を歩く人、ロードバイクで走る人、ママチャリで走る人、生身で走る人、
トランペットを吹く人。
思い思いの連休を過ごしています。
川辺に座ってのんびりしている人たちは、
とにかく心の底から脱力している感じに見えます。
中でも極めつけは初老のマダム3人組。
川岸の大きな木陰の草むらに3人で座って、
おしゃべりに夢中です。
そして彼女たちの足元には、3匹の犬たちが並んで寝ています。
ゴールデンレトリバーと毛足の長い中型犬とボストンテリアの3匹が、
ジグソーパズルみたいにぴっちり隣合って寝ているのです。
それはもうひとつのメルヘンのような光景でした。
そんな川辺では、25度という気温も手伝って、
男性は老いも若きもショートパンツ率90% 。
その中で、一人のおじさまがやたら違和感を醸し出していました。
原因はショートパンツに合わせたソックス。
このソックスがやたらきちんとしていて、ぴったりめ。
なのでふくらはぎのやや下までしっかり伸ばされている。
だから一応スニーカーを履いているのに、
なんとなく革靴に見えてしまう。
ショートパンツに背広用のソックス&革靴を合わせているような、
なんともオマヌケかつ、しょぼい感じになってしまっているのです。
短いパンツには裸足か、
せめてくるぶしまでのソックス着用で、
リラックスしていただくことをおすすめします。

写真は、川辺で憩う方々。
前日の大雨で増水し流れも急でした。