ここ数日過ごしやすい日が続いていますが、
今夏の長期予報は猛暑らしい。
今からげんなりしています。
ヨーロッパや北欧の人達は夏になると、一般庶民でも長い夏休みを取ります。
しかも、そんなに暑くない地域の人達。
さほど暑くない都会からさほど暑くない海辺や高原へ。
なんで? と思いますね。
日本のほとんどの地域は猛暑に見舞われ、
埼玉県熊谷市なんて日本一暑い街としてブレイクしてしまったほど。
なんといっても40度超えで、放っておいてもお風呂が沸きそうです。
でも、熊谷市民の方々のほとんどは、
長期バカンスをとって海辺で過ごしたり、
山荘で凉をとったりはしていないはず(してたらごめんなさい)。
なんで? と思いますね。
なんでヨーロッパや北欧の人達は、そんなに暑くないのに
長期バカンスに出かけ、日本の人々はこんなに暑いのに、
いいとこ1週間弱のお盆休みしかとらず働き続けるのか?
まあ、日本人は勤勉という一言なのでしょうが。
このまま温暖化が続き、日本の夏がもっと暑くなったら?
労働環境は変わって来るでしょうし、経済にも影響が出るでしょうし、
長期休暇という制度が生まれるかも知れません。
そんな日本ですが、都心のビジネスシーンはクールビズのおかげで
ずいぶん景色が変わって来ています。
スーツにネクタイではなく、シャツにノータイになっているのはもちろん、
中にはTシャツにハーフパンツにスニーカーやクロッグという、
「これからプールですか?」というスタイルの人も多い。
広告代理店やデザイン制作会社などのクリエイティブ系の人達は、
元からカジュアルなスタイルでしたが、
それでもクライアントとの打ち合わせなどビジネスシーンでは、
コットンやリネンのジャケットにシャツくらいは着ていました。
最近はもう一気にTシャツやポロシャツにハーフパンツ派が増えていて、
全員がかの有名な”ハイパーメディアクリエーター”の方に見えます。
で、そういう人は、しばしば小脇にiPad。一時のシステム手帳の代わりですね。
先日も、広告代理店で私が打ち合わせしている隣のブースに、
ポロシャツ・短パン・iPad青年が入っていくのが見えました。
で、先客に挨拶しているのですが、スーパーカジュアルなそのスタイルにして、
スーパー腰が低い&営業トークなのです。
「先日はどうも、大変お世話になりまして。いえ、とんでもございません、
弊社の何々が〜、御社の誰それ様が〜」という具合。
なんか、休日の海かプールで仕事先の人に出会ってしまったサラリーマンという感じ。
で、素足にクロッグで毛ずねまで見えているのに
「弊社は」はないだろう、と。ほほえましい限りでした。
どうも日本人はすることが極端な人種なのかも。
で、デパートなどに行くと、一応男性社員の方々は、
みなさんドレスシャツを着用していらっしゃるのですが、
最も多いのが「生地の色と、ボタンホールの色がちがう」。
あれ、去年も書いたけれど、やっぱり今年も居心地悪い。
何が原因かというと、やっぱりどうも、ごまかしっぽい部分でしょうね。
女子のアイテムでいうと、あれです、クラシカルな花模様の使い方。
そう、ヨーロッパの昔の家の壁紙みたいな、
リアルなタッチの花模様が今トレンドなのですが。
これは大昔のテキスタイルなので、生地は綿や麻、シルクなど天然素材であるべき。
それが基本、つまりそのアイテムにおける真理です。
ああそれなのに、チープなショップに並ぶチープなアイテムの中には、
テロテロな化学繊維にそのクラシカルな花模様がプリントされている。
しかも、中には織模様のある素材にプリントされている悲痛な花模様まで。
こういうのに限ってフリルのミニスカートに仕立てられているのですが、
そういうアイテムを見た時の居心地悪さ。
と同様のものを、あの手のシャツに感じるのですが、共通しているのは「ごまかし」。
服のカッコよさを左右するのは、アイテムごとの真理が守られているかどうか、
それにつきますね。
と、暑苦しい夏をさらに暑苦しくしてしまったような・・・。
次回は涼しげな話をお届けできますよう弊社も最善を尽くします。