ハッピー・ショッピング・イヤー!

jingu20140102

harajuku_20140102

あけましておめでとうございます。
2015年の幕開け、うちの近所ではなんと初雪でした。
雪の多い土地に暮らしている方々には慣れっこの風景でしょうが、
東京の片隅では元旦の雪景色が珍しいのです。
粉雪が吹雪く中を近所のお寺にお年始に向かいながら、
「御降(おさがり)」という単語が脳裏に浮かんでいました。
元旦から三が日にかけて降る雨や雪のことをさす季語です。
おめでたい日に天から降りてくるので、こう呼ぶのだとか。
あ〜あ、元旦そうそう雪なんて、今年はツイてないのかな、と思うのではなく、
雨や雪は神のおぼしめしと、とらえる。
日本人て基本アッパーな民族なのかも。
いいですねえ。

そんなおめでたい幕開けのお正月。
今年はいつにも増して初売りや福袋のニュースが報じられました。
主要百貨店の初売りの売り上げは前年比3〜10%増だったそうです。
とくに福袋は海外からの観光客にも大人気で、
それを目当てに来日したり、
国内のほかの観光地から初売り目当てに移動してくる人も多いとか。
何が入っているのかわからない福袋は、
とくに海外の人にとって買いづらいもののはずなのに、
「Made in Japan」ブランドへの信頼性はそれほど強いのですね。
たとえ海外ブランド商品や海外コスメの詰め合わせの福袋だとしても、
日本国内でセレクトされたものなら、
確かなものやそれなりの高級品が入っているはずと信頼されている。
このことは、やはりこれまで私たちの先人や同輩が、
丁寧なものづくりや商売をしてきたたまものなのだと、
改めて思いました。
もう何十年も前のこと、ロンドンで知り合ったイギリス人の女の子が
「日本人の女の子が持っているものって、なんでそんなにかわいいの?」
と言っていたことを思い出します。
こちらとしてはロンドンのファッションや雑貨に惹かれて渡英しているのに、
あちらはMade In Japanに惹かれてやまない。
確かに、日本製のものは洋服であれば縫製もしっかりしていて、
小物や雑貨も丁寧に作られていました。
その技術に加えて、今やその個性的なデザイン性も世界の購買欲をそそっています。
観光立国をめざす日本としては、
もちろん観光地の整備や環境づくりも必須だけれど、
ショッピング王国ぶりを充実させていったほうがよいのでは?と思います。
昨年、従来は課税されていた消耗品(食品類、飲料類、薬品類、化粧品類その他)
を含めたすべての品目が新しく免税対象となりました。
海外からの観光客の方々にとっては、買い物がしやすい状態。
これに弾みをつけて、あらゆる日本製アイテムが
これまで以上に海外からのお客さまに注目されていくと思います。

世界で、観光アイテムおよびショッピングが充実した観光立国といえば、
欧米ならアメリカやフランス、イタリア、英国があって、
最近は北欧も若い人に人気です。
でも、やっぱり日本のファッションや小物類は、
これらの国々の産物と比べても独特。
もちろん、気候風土や住環境、食生活、風俗習慣が欧米とは異なるのだから、
違うものが生まれるのは当たり前なのです。
ポイントは、これだけ地球規模にバリアフリーな世の中になって、
誰もが気軽に欧米製品を使える昨今、
やっと人々が欧米崇拝の呪縛から「日本流で(も)いいんじゃない?」と気づいたこと。
かくして、今、海外ブランドとライセンス契約をしている日本の会社の中には、
日本で企画した限定商品しか売れないという冗談のような状況もあるとか。
あるいは、日本限定商品が売れすぎて、
本国から生産中止を申し渡されたケースもあるとか。
ものづくりに長けたこの小さな島国から、
今年も愛すべき商品が続々と生まれますように。
ショッピング観光国ジャパンに期待は膨らみます。

*写真・上は明治神宮。お札やお守り、おみくじなどの神頼み系ショッピング。
下は原宿駅前。新年恒例の初売セール目当てのショッピングで混雑。