王子のイノベーション

街を歩いていると、すっかり梅の花が咲き始めています。
真冬とは少し違う、キラキラした春の日差しに心も浮き立ちます。
そんな折、イギリスのウィリアム王子が初来日しました。
キャサリン妃は現在第2子を妊娠中なので、今回は王子のソロ活動です。
イギリスは現在、国をあげて「Innovation is GREAT」を絶賛キャンペーン中で、
来日の目的は王子によるトップセールスです。
このキャンペーンは、マイコンで操作できる車椅子
(このデザインが近未来的フォルムで素晴らしい)はじめ、
ロボットからビッグデータの活用まで、幅広い分野に渡るイギリスのテクノロジーを、
世界中に紹介するというキャンペーンなのです。
で、日本(を含め訪れる国)には、
『これからイギリスといっしょに、いろいろ明るい未来を
築いていこうではありませんか!』
と働きかけているところで、
その象徴となるのが王子の役割のようです。

ご存知のようにイギリスは、伝統を重んじる国であると同時に、
ビートルズやストーンズ、ミニスカートやパンクを生んだ国。
innovationはお家芸ともいえます。
ちなみにinnovationを直訳すると、
新考案、改変、新機軸、革新、といったところ。
イギリスの主張としては、「新しい考案」こそが、
どんな不景気や経済危機にあっても、結局は利益を生み出すことだと。
不景気になると企業は保守的になりがちで、
新しい革新的なものが生まれにくくなりますが、
新機軸への設備投資やオープンマインドを失えば、
結局は首を絞めることになる、ということのようです。
そんな王子さま、来日時はラペル細めのスーツにサックスブルーのシャツ、
地模様のある赤系のタイ、というコーディネート。
コートは衿が大きめで、Wのチェスターフィールドです。
伝統のスタイルにして王道のアイテム。
やっぱりチェスターコートは男っぷりがあがると思います。
ロンドンストライプやリバティプリントのシャツに、
仕立てのいいチェスターコート。
これだけで普段の3倍スマートに仕上がりそうです。
休日はネック周りにコットンか麻の大判ストールを合わせ、
(冬物のウールやカシミアのストールでないところがポイント。
さすがに春よこい、な季節感も少し加えたいところ。
そして、花柄やエスニック柄などにトライしてみるのも)
足元をサイドゴアブーツや、
あえて白系スニーカーにするのも新鮮です。
伝統と革新のミックスマッチで、
スタイリングしてみてはいかがでしょうか?