自分流のプチ贅沢で気分UP!

石けん_0531

五月だというのに、真夏のような暑さが続いています。
かと思えば、各地で火山が噴火したり警戒レベルがあがったり。
震度5や4の地震が頻発しています。
暑さに反比例していろいろな意味で震える列島です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

街を歩いていて最近思うのは、いわゆる「サラリーマンスタイル」な男性が減ったこと。
かつて「どぶねずみルック」などと呼ばれた、ヨレヨレの灰色スーツ。
サザエさんのマンガに出て来る酔っ払いが持っているような、
くたびれた革のビジネスバッグ。
そんな格好の人を、最近まず見ません。
思えば、そういう人たちはもや定年で姿を消し、
今いるのはその方々の下の世代ですから、
当然の成り行きかも知れません。
ビジネスシーンでもどんどんオシャレになっているのですから、
休日の彼らがどれだけオシャレか。
暑くなるに従って、シャツやTシャツの下は、
ハーフパンツというスタイルが増えてきました。
近頃目立つのは、ベスト人口の増加です。
白い麻のシャツの上に黒いシルクのベストや、
ロンドンストライプのシャツの上に藍色の麻のベスト、などと言ったシックな人から、
リバティのような花柄シャツの上にストライプのベスト、
レモンイエローやスカイブルーのような麻のシャツの上に、
クラシカルなペイズリー柄のベスト、などなど、
チャレンジ精神を発揮している人も。
シャツやTシャツにパンツといったシンプルな初夏から夏のコーディネートに、
1点、スタイルを加えたい。
そんな思いが見て取れて、風景的にも楽しい眺めです。
上記に加え、さらにコットンや麻のスカーフを加えている人も多く、
これは汗取りの効果もあっておすすめです。

世の中、自分流のオシャレを楽しむ人がすごく増えていると感じる昨今。
それは服装だけにとどまりません。
先日、立ち寄ったショッピングセンターで、
あるショップの石けん売り場がものすごいことになっていました。
特定のブランドではなく、さまざまなブランドの石けんが集められた、
いわゆる石けんのセレクトショップ状態です。
並んでいるアイテム数もさることながら、
種類の豊富さに驚き、世の中はいつの間に、
これほどの石けんを必要としていたのかとまた驚き。

私は昔からクラブツリー&イヴリンという英国製の高級石けんが好きだったのですが、
(ちなみにこちらはクラシカルなパッケージデザインがすごく美しい。
オシャレ石けんといえばシンプルなデザインのものが主流だった1980年代から、
花や果実、妖精とか魚介類とかが古典的な絵で描かれた箱に、私はイチコロでした)
でも当時クラブツリーはとくに注目もされず、
百貨店などで細々と扱われていたという感じでした。
日本での高級石けんブームに火が付いたのは、
2000年代はじめ、フランスのロクシタンからではないでしょうか?
シアバターという植物性脂肪を使ったハンドクリームが話題となり、
シアバター配合の石けんも大人気になりました。
続いてLushという英国製の手作り石けんが登場。
それまでの石けんの概念を破る、
カラフルなビジュアルがとくに若い女子のハートを直撃。
さらに、ハーブ入りでグレード感のあるフランス製のマルセイユ石けんや、
数千年続く伝統製法で作られるシリア製のアレッポの石けんなど、
ここ10年くらいで次々と、海外石けんが日本市場にデビューしました。
そんな下地があっての、近頃の石けんブーム。
手作り自然派石けんからスイーツのように色とりどりで鮮やかな石けん、
香りがいいものから泡立ち抜群のもの。
清潔好きな日本人には、石けんというのは特別なアイテムなのかも知れません。
必要不可欠であるからこそ、少し贅沢するにはちょうどいいアイテムなのかも。
近所のドラッグストアなら3個200円前後で買える石けんですが、
1個2000円のものを購入するプチ贅沢。
家に持ち帰って『石けん入れ』ではなく、
かわいい、あるいはステキな『ソープディッシュ』に入れて、
洗面所に置くときのワクワク感、オシャレなタオルを添えて、
ぐんとスタイルアップした水回りを眺める喜び。
これで明日から、また仕事や勉強、家事をがんばろうと思う、
そんな女子がグンと増えているのだと思います。
1000円の石けんは贅沢かも知れませんが、
1000円でシアワセが買えるなら、それは法外な値段ではないような。
小さいことでも、生活を楽しむ、
自分流の贅沢で気分をあげる、そんな世の中なのでしょう。

*写真は、我が家の洗面所にある石けんたち。
上の左はイタリア、フィレンツェの”Derbe”の石けん。
これは”White Flower and Green Leaves Herb soap”という名の石けんで、
「古代ギリシャで不老の象徴だったセイヨウサンザシの花エキスと、
セイヨウキズタの葉エキスのブレンド」なのだそうです。
くせのないさわやかな香り。
上の右はオーストラリアの”Wavertree&London”というブランドの
「Lavender d’Provence」という石けん。
この会社は自然素材のみを、環境に優しい製法で作る、というのが売り。
やや控えめなラベンダーの香り。
下の大きな箱入りは、やはりオーストラリアの”Apsley and Company”の
Cucinaブランドの石けん。
ローズマリー配合で、我が家の洗面所のハーブの香り、
(苦手な人にとっては青臭い)は、この石けんが発散するもの。
ちなみにこれらの石けんはすべて、
女友達からおみやげなどでいただいたものです。
さすが女子は石けん好きという事実が証明されています。