連日猛暑が続いています。
7月からこの暑さでは、夏本番の8月や9月はどうなってしまうのか?
いささか体力に不安を感じる今日このごろです。
強い日差しに負けない、ピンクやイエロー、グリーンやオレンジなどの
鮮やかで発色のいい、タフそうな色を身につけて気力をアップさせています。
夏の花はひまわりを代表に、派手で大胆なものが多いし、
日頃はモノトーンで落ち着いたスタイルが好きな人でも、
少し冒険するには最適な季節です。
夏は心の鍵を甘くするわ、ご用心、と往年のアイドルは歌っていましたが、
コーディネートに関してはオープンマインドでトライしてみましょう。
いつものスタイルに冒険的スパイスを効かせて。
ピッティ・ウォモといえば、イタリア・フィレンツェで開催される
世界的に名高いメンズファッションの展示会です。
会期中は世界中からバイヤーやプレスなどのファッション関係者が訪れます。
パリコレ開催中のパリのごとく、
世界の洒落者たちが海を越えてやってくるので、
会場近辺はさながら場外乱闘ならぬ場外ランウェイ。
ちょいワル風オヤジから、年季の入った伊達男、
街のファッションリーダー的お兄さんから、
ハイエンドで高級志向なお兄さん。
それはもう世界中の街角からファッション命の洒落者が集まるのですから、
もうまばゆい、まばゆい。
頭からつま先までは完璧なシャツ&スーツなのに、
足元が裸足でエスパドリーユ(布製のカジュアルシューズ)だったり、
「そこ、そうくる?」の連続でもう油断もすきもありません。
コーディネートのヒントやアイデアの宝庫であることはもちろん、
ファッションならではのスリルと躍動感がみなぎっているのです。
ファッション系のニュースなどでそのシーンを目にするたび、
外観こそが雄(おす)本来のパワーの見せ所だったと改めて納得。
自然界ではおしなべて雄が派手で美しくて立派です。
外観の美しさ、すなわち生命力の強さを表すもの。
着飾った男たちは、そんなたくましさと、
そこから醸しだされる雄の色気を振りまいている気がします。
というわけで、この夏は、ちょっと冒険して、派手目な色のボトムや
靴なんかに挑戦してみては?
白無地や細かいストライプなどの控えめなシャツに合わせてこそ、
ガツンとくるボトムや小物が映えます。
写真は、今年6月に開催されたピッティ・ウォモでのスナップ。
土井縫工所を運営するD0-1 SEWING INC.のレディースブランド、
『e.lab』のスタッフが会場で撮影したものです。
上/おじさま2人の細パンがたまりません。
ホリゾンタル的なワイドカラーのシャツに、
暑い6月のフィレンツェでしっかりタイを結んでいるのがダンディーの心意気。
左の舘ひろし風おじさま、チェーンがやんちゃです。
右の、サッカーチームのオーナー風おじさま、輝く白パンの裾から生足へ、
さらにキルトタッセル付きコンビの靴へ、という流れがお見事!
下/シャツ、ジャケット、チーフ、ときて、このボトム。
上半身しか見えなかったら、下にこの破壊的柄パンがくると誰が想像できましょう。
これぞ「夏休みは冒険だ!」ルックの決定打。ぜひ取り入れてみて。
左のちょっとおつかれ気味なおねーさまも、
パンツの柄の素晴らしさではカレシ(なのか?)に負けていませんね。
赤いジャケットを合わせて、ボトムの派手さとバランスをとっています。
このような興味深い写真がまだまだほかにも。
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